社会 / 地域

会社の飲み会が憂鬱で行きたくない - 参加する日の負担を下げる組み立て

この記事は約 2 分で読めます 執筆 / 運営: ここもり

行くと決めた日の重さ

歓送迎会の日程が回ってきた。断る理由が思いつかず、出席で返した。その日から当日までのあいだ、ときどきそのことを思い出して気が重くなる。

会社の集まりが苦手な人にとって、負担は当日だけではありません。決まった時点から始まり、当日の数時間で最大になり、翌日まで残ります。数時間ずっと表情を作り、場を読み、求められる反応を返し続けることは感情労働と呼ばれる種類の労力で、体を動かしていなくても確実に消耗します。

気が重いまま日程だけが近づくのを放置すると、当日に体調を理由にして休むことが増えます。これは回避行動と呼ばれ、その日は楽になりますが、次の会がさらに重くなる形で戻ってきます。断る技術は別の話として、ここでは出ると決めた場合の設計を扱います。同じ会に出ても、組み立て方で消耗はかなり変わります。

席の位置で決まる負担

最も効果が大きい変数が、どこに座るかです。

避けたいのは、テーブルの中央です。左右と正面の三方から会話が来るため、応答の負荷が最も高くなります。しかも移動できません。

楽なのは、端の席です。片側だけが人で、もう片側は通路か壁になります。応答する相手が減り、席を立ちやすくもなります。

もうひとつの観点として、誰の隣に座るかがあります。話しやすい同僚の隣を確保できれば、会話の負担がその人と分担されます。逆に、上位者の正面は避けたほうが楽です。応答の質を要求される場面が増えます。

実際に選ぶには、早めに着くことが要ります。遅れて入ると残った席に座ることになり、その席がたいてい中央です。5 分早く着くだけで、その後の 2 時間が変わります。

何時に帰ると先に決める

終わりが見えない状態は、負担を大きくします。だから開始前に自分の中で終了時刻を決めます。

そして、その時刻を誰かに伝えておきます。「今日は 9 時で失礼します」。宣言しておくと、抜けることが予告された行動になり、気まずさが発生しません。何も言わずに抜けると、翌日に言及される場合があります。

理由を添える必要はありませんが、添えるなら短く。「明日早いので」で足ります。詳しく説明すると、その理由の妥当性が検討されます。

二次会については、最初から行かないと決めておくほうが楽です。その場で判断すると、全員が行く前提で話が進む同調圧力の中で断ることになり、難易度が上がります。一次会の途中で「今日は二次会は失礼します」と伝えておけば、勧誘の対象から外れます。

話題が回ってきたときの返し

会話の場で消耗する原因のひとつは、何を話すかを考え続けることです。あらかじめ手持ちを用意しておくと、その負荷が下がります。

用意するのは、答えの内容ではなく応答の型です。

ひとつめは、聞き役に回る型です。質問を返すと、相手が話す時間が長くなります。「そうなんですか。それはいつ頃からですか」。会話は続きながら、こちらの負担は下がります。

ふたつめは、話を渡す型です。自分に振られた話題を、その場の別の人へ回す。「その話は◯◯さんが詳しいですよね」。場の会話は続き、注目が移ります。

みっつめは、短く答えて終える型です。「特にないですね」だけでは場が止まりますが、「特にないんですが、最近は◯◯くらいですね」と 1 つだけ足せば十分です。

踏み込んだ質問への備えも要ります。結婚、子ども、収入、家族の状況。答えたくない質問には、答えずに済ませる言い方を用意しておきます。「まだ何とも言えないですね」「そのあたりはご想像にお任せします」。笑って流す形が使えるなら、それが最も摩擦が小さい。

飲まないという選択の伝え方

酒を飲まない、あるいは量を抑えたい場合、伝え方によって扱いが変わります。

最初の一杯を受けるかどうかで、その後が決まります。最初に断ると、以降は勧められにくくなります。ここで引く線は自分のバウンダリーであり、一度示しておけば会の途中で何度も引き直す必要がなくなります。逆に受けてしまうと「飲める人」として扱われます。

使いやすいのは、理由を体調に置く形です。「今日は薬を飲んでいるので」「体調を見ながらにします」。医療上の理由は追及されにくく、次回に持ち越されません。

手元をふさぐ方法も有効です。ソフトドリンクを常に持っていると、注ぐ余地がありません。グラスが空になると注がれるため、減らしすぎないようにします。

飲酒を強く勧める行為は、相手が拒んでいる場合には問題のある行動として扱われます。断っているのに繰り返される場合は、我慢する場面ではなく、記録して相談する対象になり得ます。

翌日の消耗を減らす

集まりの後に残る疲れは、酒の量だけでは説明できません。ずっと応答し、表情を作り、場を読んでいた分の消耗があります。

帰宅後に何もしない時間を確保するのが、回復の要点です。すぐに寝るのではなく、10 分でも一人で座る。緊張していた状態を解除する時間として働きます。

翌日の予定は、可能なら軽くしておきます。集まりの翌朝に重い仕事を置くと、消耗した状態で処理することになります。

そして、出席したこと自体を成果として扱うことです。楽しめなかった、うまく話せなかったと採点すると、次の回への抵抗が強くなります。雑談の場での負担を扱う考え方を踏まえると、参加できたという事実だけで十分な達成です。

集まりが苦手なことを直す必要はありません。出る回数を自分で決め、出る日の組み立てを持っておく。その 2 つがあれば、職場の付き合いは管理できる範囲に収まります。

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